法人概要
会長挨拶
祝 辞
ー第132期生の皆さんへー
第132期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今日の佳き日を心からお慶び申し上げますと共に、皆さんを今日まで温かく見守り育んでくださったご家族の皆さま、教職員の皆さま、全てのご関係の皆さまに、衷心より感謝と敬意を表するものであります。
皆さんご承知のとおり、去る1月1日、北陸地方において想像を絶する大規模な自然災害が発生いたしました。これにより、尊い多くの命が失われました。お亡くなりになられました皆さまに哀悼の意を捧げたいと思います。そして、本日のこの会場の中にもいらっしゃるかもしれませんが、被災された皆さまには心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興と平穏な日常が戻りますことを、衷心より祈念申し上げます。
本日、無事この卒業という日を迎えられた皆さんは、國學院大學を母校とする同窓の組織、私ども一般財団法人國學院大學院友会の一員である院友となられました。母校の前身である皇典講究所が明治15年に開黌され、その初期の卒業生の方々が、明治20年に「水穂会」を発足してくださったことが、今日の國學院大學院友会の源であります。以来、母校である國學院大學を大切な宝として、136年という長い間、途絶えることなく全国各地で相集って参りました。
日本国内に限らず、世界の各地で活躍する16万を超える先輩院友一同は、今日の皆さんの晴れの姿を我がことのように誇らしく思い、祝杯を共にする気持ちで慶んでおります。皆さんが院友となられたことを、心から祝福いたします。今後、社会に出るに当たり、皆さんの周りには私たち院友の仲間がいるということを、心に留めておいていただければと思います。そして、身近におられる先輩諸氏の輪の中へどうぞお加わりいただき、共に各地各分野で活躍されることを期待しております。
皆さんが入学されました四年前を振り返りますと、それは誰も予想できない大学生生活の始まりであったに違いありません。世界中に新たな感染症が蔓延し、日本国内においても緊急事態宣言が発せられました。その影響で4月に挙行される予定であった皆さん方の入学式は中止、そして全キャンパスの閉鎖や、授業の開始も5月まで繰り下げになり、それ以降もこれまでにはなかったオンラインでの授業というものが取り入れられるなど、当たり前のことが当たり前のことではなくなってしまった、先が見えない非常に厳しい社会情勢でした。当時の皆さんは、新しい船出を目前に控え、新しい友人との出会いや、課外活動を始めとする様々なことへの挑戦など、それぞれ期待と共に大きな志を抱いていたはずです。しかし、それらが全て制限されてしまった現実を目の当たりにして、相当苦しまれたのではないでしょうか。
しかしその一方では、その間、皆さんを支えてくださった方も多くいらっしゃったと思います。ご家族、そして恩師や友人など、皆さんそれぞれかも知れませんが、改めて、人と人の繋がりの大切さというものを再確認できたことと思います。ぜひ、思い返してみてください。そして、その間の生活の中で、これまでには無かったより強い繋がりが生まれたという方もいるのではないでしょうか。これは、皆さんにとって宝物です。ぜひ、これからも感謝の気持ちと共に大切にしていただきたいと思います。
今日の卒業という日は、皆さんにとって一つの区切りであると同時に、新たな始まりであるということを認識していただきたいと思います。これから先、それぞれの道で様々な出来事に遭遇し、様々な想いを抱く時が必ず訪れます。困難に直面した時でも、ご自身で道を切り開いていかなければなりません。道に迷いそうになった時は、母校を、國學院大學で過ごした時間を、そして仲間や恩師を思い出してください。必ずや、その答えを皆さんに教えてくれるはずです。
これからは、國學院大學卒業の誇りを胸に、全国各地で共に肩を組んで校歌を歌い、母校の益々の隆昌への寄与という目的のため、共に手を携えてまいりたいと思います。
最後に、これまでにない厳しい大学生生活を終え今日を迎えられました皆さん、改めて「心から、おめでとう」と申し上げ、祝辞といたします。
/令和6年3月20日 第132回卒業式にて (院友会報第386号掲載)
目的
國學院大學の卒業生を『院友』(いんゆう)と称しますが、本法人は、 國學院大學設立の趣旨を発揮し、本会の発展と國學院大學の隆昌に寄与することを目的とするとともに、その目的に資するため、次の事業を行います。
(1)学術、文芸の振興と交流及び奨学
(2)講演会、講習会、研究会等の開催
(3)図書、会報等の編集、発行
(4)院友会館の運営
(5)院友会員の親睦、組織化と統括
(6)児童又は青少年の健全な育成や地域社会への貢献を目的とする支援事業
(7)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
歴史
『創設の頃』
明治15年9月に國學院大學の前身である皇典講究所が開黌し、明治20年にその卒業生が「水穂(みずほ)会」を結成したのが創始で、平成19年には120年目を迎えました。その後、明治23年に「國學院」が皇典講究所の教育機関として設置され、明治27年にその卒業生によって「水穂会」とは別に「院友会」が組織されたのです。
『財団法人の設立と院友会館』
院友の団結は他大学に類を見ない程で、各地・各職域で活発な活動が続けられています。
昭和6年には大学に隣接した現在地に1,093㎡の土地を求め、組織も「財団法人」となり、昭和7年には初代会長宮西惟助氏の推進によって「院友会館」(627㎡)が鉄筋コンクリート造2階建で建築されました。会館は院友会活動の本拠となり、卒業生・学生・教職員の会合等にも盛んに使用されました。
昭和55年頃には会館の老朽化等により新たな会館建設の議が起こり、小林武治会長(第9代)のもと昭和60年度より募金を開始。昭和61年4月に着工、昭和62年4月には現在の会館が竣功し、平成29年(2017年)には開館30周年を迎えました。
『全国的な発展と活動』
新しい院友会館の完成とともに、全国の院友の間に組織の強化、活動の活発化への新たな息吹が漲り始めました。新しい会館は、院友の活動の拠点として利用されるばかりではなく、学術・文化・芸術活動の場としても展開しており、各種講座・講演会・コンサート等独自の企画が開催されております。
約15万5000名、四世代に亘る院友は、母校國學院の歴史の中で、先輩たちを中心に当初から全国各地で集い合い組織を作り、更に職域や職場ごとの部会などへも広がりを見せております。各支部、各集いにおいても、新会館竣功への諸活動を基軸に活動はいっそう強化されました。更に新しい学術・文化教育への振興、助成活動にも力を注ぎ、母校國學院大學の発展のみならず、地域の発展にも資する使命を発揮しております。
『一般財団法人國學院大學院友会』へ移行
従来の民法から、平成18年5月に「公益法人制度改革関連三法」が成立したことにより、私どもも財団法人から新しい法に則り「一般財団法人」への移行という方向を理事会で定め、準備を開始しました。いままでの寄附行為から新たに「定款」や「公益目的支出計画」を定め、評議員会、理事会の組織変更など、従来の監督官庁であった文部科学省や、申請先である内閣府などの指導・相談を重ねて、平成24年6月15日に、内閣府への移行認可申請を行いました。その後、同年9月19日付で許可証が交付され、平成24年10月1日付で「一般財団法人國學院大學院友会」の登記を終え、無事、移行を完了することができました。この平成24年は、丁度本会が発足して125年の節目となる年でした。
私どもは、國學院大學の同窓会組織として、125年を経て更に公益に資する同窓会として、地域とともに、「一般財団法人國學院大學院友会」の歩みを進めて参ります。
『公益事業』
本法人の各都道府県の支部を単位に、その地域への社会貢献に寄与することを目的として、各支部が主管団体となり企画、立案、実施をする本部事業。「もっと日本を学ぼう」を統一テーマに、さまざまな角度から各地で展開しております。
『一般財団法人國學院大學院友会 運営規程』『別表1』『協力団体について』
「特定個人情報の適正な取扱いに関する基本方針/特定個人情報取扱い規程」
『理事・監事』(令和6年6月21日現在)
『参与 顧問』(令和6年6月21日現在)
★公益目的支出計画実施報告書
・令和4年度公益目的支出計画実施報告書 (令和5年6月提出)
★事業報告/★決算
毎年、夏に発行される院友会報に事業報告・決算・事業計画・予算を掲載しておりますが、令和3年8月5日発行の第378号は、紙面の都合上、事業計画と予算は掲載しておりません。
また令和4年9月10日発行の第381号は、概要の掲載となっております。
下記からご覧ください。
★事業計画
★予算
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