講座・講演会
國學院大學院友会文化講演会
郷土の民話を語りつなごう
「さじ谷ばなし」
講師:さじ民話会
日時:平成26年8月30日(土) 13:00~
場所:鳥取ワシントンプラザホテル (鳥取市)
入場無料
平成26年8月23日(土)13時から、鳥取ワシントンプラザにおいて講演会を開催されました。
鳥取市佐治町(旧佐治村)に伝わるさじ谷ばなしをはじめとする郷土の昔話をとおして、民話が現代に生きる私たちに伝えるメッセージや、心を育む力を再発見し、地域文化の大切さを深める内容でした。出演の『さじ民話会』は鳥取市佐治町(旧佐治村)に伝わる「さじ谷ばなし」を後世に語りつなげようと活動している団体です。
「さじ谷ばなし」(中国山地、鳥取県東部、佐治村(現鳥取市佐治町)
に伝わる鳥取市指定無形民俗文化財)
「さじ谷ばなし」は、日常のどこにもありそうな愚行を短い愚か話、阿呆話として語り継いでいます。発祥は室町時代とされ、百を超える話を収集。栃木県「栗山話」、福島県「南山話」とともに、日本三大愚か村話とされています。
(キジとカラス)
さじ谷のおやじが、背中に籠を背負い、ザル棒の先には、大きく見事なキジを一羽ぶら下げて、「カラスはいらんか、カラスはいらんか」と売り歩いとった。それを見た
町の衆は、「阿呆だけ、キジをカラスと言っておる。みんな買うて、ひともうけしたらぁ」とたくらみ、ただみたいな相場で全部買ったそうな。おやじは、錢を懐にねじこむと、籠の中から約束どおりカラスをつかみ出した。